銑鉄網の発足により定義された人種・亜人種分類
ネイティヴ(native)
ネイティヴは通常、物理媒体の活動基盤を持っておらず、つまるところ情報の塊に過ぎないものではある。しかしながら、ネイティヴは脳を含む全ての要素を確率的に物理シミュレートすることによって成り立っているため、少なくとも
彼らのうち多くは
彼らが
ネイティヴの思考プロセスは
ところでネイティヴの実年齢と身体年齢には、ズレがある。つまりオリジ・ネイティヴ以外のネイティヴは誕生時0歳ではなく、ある程度身体的に発育した状態で生を受けている。しかしそれ以前の経験は略式シミュレートで身体に単に与えられた経験値でしかないため、言語は理解するものの、記憶喪失に近い状態で行動を開始する。この症状は、第3世代以降では初期の行動に軽くベクトルを付加することである程度改善されている。
第X世代ネイティヴ(Xth generation native)
ネイティヴには開発時期と生成過程による世代分類があり、以下のように定義されている。
- 第1世代
- 最も初めに自我の形成に成功した世代。真理、レオス、イルクーツキー、エリクの4人がこれにあたり、特に経験豊富である。アルタ・ネイティヴと呼ばれることもある。
- 第2世代
- 第1世代の追試験として、形成された世代。ある程度の経験値を与えることで、誕生時から言語を理解することに成功している。航路、亜希子、セイル、カティなど。
- 第3世代
- 母集団を一気に増加させるために、第一世代の4人の遺伝子ベース、経験ベースを混ぜ合わせて作られた世代。個体数としてはネイティヴ全体の9割9分以上を占めるため、ネイティヴの世代を推測する必要がある場合は第三世代と言っておけばまず間違いない。一人一人管理できないため、誕生時の記憶喪失症状を軽減する対策が施されている。ヴィルヘルム、時貞、暦、シール、東宝人、中村屋、サラム、ケインなど。
- 第4世代
AXS 能力に関連すると思われる遺伝子情報を人為的にいじって生み出された世代。しかし方法論に無理があったためか生物的欠陥がある者が多く、すぐに開発が打ち切られている。アミカ、カノンなど。- 第5世代
- 第4世代のリファイン版とも言えるもので、ノーランド博士が直接担当した最後の世代。しかし今度は人格に問題があると認められたため、すぐに開発が打ち切られる。ランス、太田などがこれにあたる。
- 第6世代
- 直接的に第1世代の遺伝子を用いずに
AXS 能力を開花させようとした最初の世代。これ以降はアルス・ラン・スカーレットが開発主任を担当している。アネリー、哲和などがおり、生物的欠陥は特に認められないが、特に秀でたAXS 能力も確認されていない。 - 第7世代
- アコースティック・フロントラインベース開発において、通常のネイティヴでは拒絶反応が厳しく研究が進まなかったため、拒絶反応が起きにくい体質への改善を前提に開発された世代。その最たる特徴は、誕生時点でアコースティック・フロントラインベースに人格データが入った状態になっており、あらかた調整が済んでからマスターが造られている、ということである。つまりネイティヴでありながら銑鉄網出身ではないという点において、ネイティヴの定義を覆しかねない異質な存在となっている。ルイーゼ、アリーセ、イリーネなどがこれにあたる。
ネイティヴ・ローアイゼン(native Roheisen)
ネイティヴのうち、フロントラインベースを所持するもののことを指してこう呼ぶことがある。これは
ネイティヴ・ローアイゼンは
フロントラインベースは外貨にして2万ユーロ以上という価格のため彼らにとっては非常に入手が難しく、ネイティヴ・ローアイゼンと呼べる者は2710年4月時点で全体の0.01%にも満たない。しかしそれでも数万人のネイティヴ達が
その実、フロントラインベース製造の受注を行うダッツ社の履歴を見てみると、半分以上はフォーリナからの贈り物という形で賄われている。
オリジ・ネイティヴ(origi-native)
アルタ・ネイティヴ(alter-native)
NGO団体ハート・ウォーマーの幹部連が用いる符丁。ネイティヴの総意を代表する者、最重要抹殺ターゲットを指してこう呼ぶ。
当初国家元首やネイティヴ・ローアイゼン達のことかと思われていたが、後にネイティヴほぼ全ての母体となっている第1世代ネイティヴ4人のことであることが判明する。
ファントム(phantom)
元々フォーリナが使用していたインターベースがマスターの意思と無関係に自律行動をしている状態のもの。ファントム化現象により発生するものであるためマスターとの接続は絶たれており、大抵の場合マスターは昏睡もしくは死亡状態にある。ファントムの人格はフォーリナ本人の思考プロセスをそのまま継続しているためほぼ本人であると言えるが、インターベースが本人のマスターと全く同じものでない場合、身体特性の差によって徐々に変質する場合がある。フォーリナ本人が意識不明もしくは死亡している状態でも気付かれないことが多いため、ファントム(幽霊)と呼ばれる。
ファントムが行動基盤とするインターベースも要素的にはネイティヴと同じものであるため、出自を別にすれば同等の存在と言える。
身体を構成する遺伝子が元のインターベースから変わっていないためアルトシュタット総合銀行の口座と財布はそのまま使用することができるが、たとえ人格的にフォーリナ本人と同じものであっても
ファントム・ブラッド(phantomblood)
ファントムの一種で、肉体を喪失したファントムに専用のフロントラインベースを与え、
ファントム・ブラッドには人間の寿命からの開放という側面とは別に、元来の外見や性別からの開放、距離的制約からの解放(複数のフロントラインベースを持ち、ネットワーク上を移動する場合)という側面も見られ、ある種人類の夜明け的存在とも目されている。その一方で、ネイティヴ・ローアイゼンやブラウニーと比べると、実は元が何であったか程度の違いしかない。
ファントムは一般のネイティヴに比べて素体基盤が不安定でアコースティック・フロントラインベースへの拒絶反応が起こりやすく、ファントム用のアコースティック・フロントラインベースは開発がかなり難航したが、2710年9月1日、遂に竜馬・ウォーレンベルクが回帰成功例の第一号となる。続いてエルザ・ファフニールが性別変更例の第一号となる。
これを受けて、医療方面では、義肢化手術の最終手段として、全身が動かない場合はいっそフロントラインベースに入れてファントム・ブラッドにしてしまうという方法論が模索されている。
職種や肩書きによる分類
騎手 (Reiter)
砲手 (Artillerist)
奏手 (Spieler)
奏手と書いてシュピーラーと読む。複座式の
人格の活動基盤に関する呼称
分類表
詳細レベル3
| 大分類 | 使用環境 | 使用者 | 制御中枢 | 呼称 |
|---|---|---|---|---|
| 本体 | 生体脳 | マスター | ||
| ネイティヴ | ||||
| 現地活動基盤 | 生体脳 | アコースティック・フロントラインベース | ||
| 電脳 | エレクトリック・フロントラインベース | |||
| 生体脳 | アコースティック・インターベース | |||
| 電脳 | エレクトリック・インターベース |
詳細レベル4
| 大分類 | 使用環境 | 使用者 | 制御中枢 | 構造形態 | 呼称 |
|---|---|---|---|---|---|
| 本体 | 生体脳 | ノーマル | マスター | ||
| ネイティヴ | |||||
| 現地活動基盤 | 生体脳 | ノーマル | アコースティック・フロントラインベース・アルコ | ||
| 整形・機械化 | アコースティック・フロントラインベース・トレモロ | ||||
| 遺伝子改造 | アコースティック・フロントラインベース・ピチカート | ||||
| 電脳 | 人間型 | エレクトリック・フロントラインベース・アルコ | |||
| 非人間型 | エレクトリック・フロントラインベース・ピチカート | ||||
| 生体脳 | ノーマル | アコースティック・インターベース・アルコ | |||
| 整形・機械化 | アコースティック・インターベース・トレモロ | ||||
| 遺伝子改造 | アコースティック・インターベース・ピチカート | ||||
| 電脳 | 人間型 | エレクトリック・インターベース・アルコ | |||
| 非人間型 | エレクトリック・インターベース・ピチカート |
詳細
マスター(Master)
ベース(B.A.S.S. = Basis at Another Situs and Situations)
Basis at Another Situs and Situationsの略で、「異界及び異状における基盤」の意。B.A.S.S.とも書く。
つまりフォーリナが
インターベース(Inter-B.A.S.S.)
フォーリナやファントムが
マスターと精神接続を確立し、これを維持することで四肢の操作を行う。基本的にはマスター側で思考を行い、インターベース側では運動制御のみを行うようになっているが、アコースティック方式のものでは
制御中枢が生体方式のものをアコースティック・インターベース、電脳方式のものをエレクトリック・インターベースと呼ぶ。また、それぞれ構造の違いによりアルコ、トレモロ、ピチカートなどに分類される。
そもそもはディー・エルデにおける
アコースティック・インターベース(Acoustic Inter-B.A.S.S.)
エレクトリック・インターベース(Electric Inter-B.A.S.S.)
インターベースの一種で、制御中枢が光電子部品で構成されるもののこと。
機械部品がベースになるため、かなり頑丈かつパワフルなつくりに出来ることと、インパクト・セーフティαを使用することでメンテナンスフリーに出来ること、そしてどんな形状にでもデザインすることができるのが長所。その一方、イデオン・フィールドの操作が出来ないので
更に身体構造で分類する場合、
となる。
フロントラインベース(Frontline-B.A.S.S.)
ネイティヴ・ローアイゼンやファントム・ブラッドが
マスターと一時的に精神接続を確立し、全人格・記憶情報を注入して起動することで、接続を維持せずにそのまま独立運用する。
制御中枢が生体方式のものをアコースティック・フロントラインベース、電脳方式のものをエレクトリック・フロントラインベースと呼ぶ。また、それぞれ構造の違いによりアルコ、トレモロ、ピチカートなどに分類される。
フロントラインベースはインターベースと違って
つまりフロントラインベースは
購入の際には
アコースティック・フロントラインベース(Acoustic Frontline-B.A.S.S.)
フロントラインベースの一種で、制御中枢が主に有機成分で構成されるもののこと。
補助電脳と物理接続端子、遺伝子認証核の存在を除いて通常の人間との差異が無い構造にできるため、人間になりたがるネイティヴには圧倒的な人気を誇る。また、微弱ではあるがマスターと同じ
アコースティック・フロントラインベースはファントムが
アコースティック・フロントラインベースは人間同様に一個の生命体であるため、その能力は活動履歴により変動する。しかしその履歴は
身体構造で分類する場合、
となる。
エレクトリック・フロントラインベース(Electric Frontline-B.A.S.S.)
フロントラインベースの一種で、制御中枢が光電子部品で構成されるもののこと。
電脳内部でネイティヴの脳内から身体全体までに及ぶ物理シミュレートを行って必要な動きを伝達信号にコンバートし、周囲から得られる情報を逆コンバートして感覚神経にフィードバックすることで動作する。このためネイティヴは
エレクトリック・フロントラインベースはアコースティック・フロントラインベースに比べると安価で、最低2万ユーロ程度から販売されているため、一般的収入を得ているフォーリナならば1年から3年ほどのローンを組めば購入できる。しかも標準で三極炉やインパクト・セーフティαを搭載しており、流石にTR3カブほどではないものの、かなりの頑丈さを誇る。
更により大きな利点として、基本的に生物ではないために生物構造の基本を無視して通常の人間ではあり得ない造形にすることが可能である、というところが挙げられる。つまり、立体として破綻しない限りは、アニメキャラのような素体にしたり、更には獣耳や尻尾を追加したりしても全く問題はない。この特性は一般に認知された最初のネイティヴであるアリーセ・ナハティア・アルトシュタットのエレクトリック・フロントラインベースによって証明済みであり、これが
エレクトリック・フロントラインベースを発注するのは7割以上がそういう趣味のフォーリナであり、フォーリナ自身がそのエレクトリック・フロントラインベースを使用できるわけではないから、つまりその素体を使ってくれるネイティヴのパートナーがいなくては話にならない。それを考えると先行きは辛そうに思えるが、ネイティヴにも案外変身願望のある人種というのはいるもので、最終的な容姿はフォーリナが自分好みにカスタマイズしたエレクトリック・フロントラインベースそのものになるため、相手の顔を選ばなくて良い分だけ却って探しやすいようである。更に言うならばアコースティック・フロントラインベースのような拒絶反応の問題がないため、構造上はネイティヴ自身のマスターとエレクトリック・フロントラインベースの性別が異なっても全く問題はなく、稀にそのような変則カップリングが見受けられる。
更に身体構造で分類する場合、
となる。