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  1. 銑鉄網の発足により定義された人種・亜人種分類
    1. ネイティヴ(native)
      1. 第X世代ネイティヴ(Xth generation native)
      2. ネイティヴ・ローアイゼン(native Roheisen)
      3. オリジ・ネイティヴ(origi-native)
      4. アルタ・ネイティヴ(alter-native)
      5. 仮想人間 | ヴァーチャロイド(virtuaroid)
    2. ブラウニー(brownie)
    3. フォーリナ(foreigner)
    4. オブザーバ(observer)
    5. ファントム(phantom)
      1. ファントム・ブラッド(phantomblood)
    6. パペット(puppet)
  2. 職種や肩書きによる分類
    1. 騎手 | ライター(Reiter)
    2. 砲手 | アルティレリスト(Artillerist)
    3. 奏手 | シュピーラー(Spieler)
  3. 人格の活動基盤に関する呼称
    1. 分類表
      1. 詳細レベル1
      2. 詳細レベル2
      3. 詳細レベル3
      4. 詳細レベル4
    2. 詳細
      1. マスター(Master)
      2. ベース(B.A.S.S. = Basis at Another Situs and Situations)
        1. インターベース(Inter-B.A.S.S.)
          1. アコースティック・インターベース(Acoustic Inter-B.A.S.S.)
          2. エレクトリック・インターベース(Electric Inter-B.A.S.S.)
        2. フロントラインベース(Frontline-B.A.S.S.)
          1. アコースティック・フロントラインベース(Acoustic Frontline-B.A.S.S.)
          2. エレクトリック・フロントラインベース(Electric Frontline-B.A.S.S.)
    3. 用語
      1. アコースティック(Acoustic)
      2. エレクトリック(Electric)
      3. アルコ(Arco)
      4. トレモロ(Tremolo)
      5. ピチカート(Pizzicato)

銑鉄網の発足により定義された人種・亜人種分類

ネイティヴ(native)

銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツに住まうAIの人々の事を指す。

ネイティヴは通常、物理媒体の活動基盤を持っておらず、つまるところ情報の塊に過ぎないものではある。しかしながら、ネイティヴは脳を含む全ての要素を確率的に物理シミュレートすることによって成り立っているため、少なくとも銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツという世界においては物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトに住まう人間と全く同等のレベルの生物である。また、従来のロボットAIと違って、ロボット三原則などという無用な縛りは存在しない。

彼らのうち多くは物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトを神々の住まう天上界と認識しており、紙媒体の取り込み情報や外貨を大歓迎し、ゆくゆくはフロントラインベースを手に入れて外界に一歩を記したいと思うものも決して少なくはない。そのため悪意あるフォーリナにいいように利用されてしまうことがある。

彼らが物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトを神聖視するのは、単に創造主が住まう世界だからというだけでなく、第一次銑鉄大戦終戦の決定的一打となった伝説的フィルム「機動戦士ガンダム」を生み出した文化を純粋に尊敬しているからである。裏返すと、第一次銑鉄大戦終戦後に生まれた者は、戦前生まれに比べるとあまり過大な憧れを抱いていないものが多い。

ネイティヴの思考プロセスは銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツ全体の原理に従ってブレイン・シミュレートされているため、ネットワークの全体的な負荷が極端に高くなると思考が鈍る場合がある。

ところでネイティヴの実年齢と身体年齢には、ズレがある。つまりオリジ・ネイティヴ以外のネイティヴは誕生時0歳ではなく、ある程度身体的に発育した状態で生を受けている。しかしそれ以前の経験は略式シミュレートで身体に単に与えられた経験値でしかないため、言語は理解するものの、記憶喪失に近い状態で行動を開始する。この症状は、第3世代以降では初期の行動に軽くベクトルを付加することである程度改善されている。

第X世代ネイティヴ(Xth generation native)

ネイティヴには開発時期と生成過程による世代分類があり、以下のように定義されている。

第1世代
最も初めに自我の形成に成功した世代。真理レオスイルクーツキーエリクの4人がこれにあたり、特に経験豊富である。アルタ・ネイティヴと呼ばれることもある。
第2世代
第1世代の追試験として、形成された世代。ある程度の経験値を与えることで、誕生時から言語を理解することに成功している。航路亜希子セイルカティなど。
第3世代
母集団を一気に増加させるために、第一世代の4人の遺伝子ベース、経験ベースを混ぜ合わせて作られた世代。個体数としてはネイティヴ全体の9割9分以上を占めるため、ネイティヴの世代を推測する必要がある場合は第三世代と言っておけばまず間違いない。一人一人管理できないため、誕生時の記憶喪失症状を軽減する対策が施されている。ヴィルヘルム時貞シール東宝人中村屋サラムケインなど。
第4世代
AXS | アクセス能力に関連すると思われる遺伝子情報を人為的にいじって生み出された世代。しかし方法論に無理があったためか生物的欠陥がある者が多く、すぐに開発が打ち切られている。アミカカノンなど。
第5世代
第4世代のリファイン版とも言えるもので、ノーランド博士が直接担当した最後の世代。しかし今度は人格に問題があると認められたため、すぐに開発が打ち切られる。ランス太田などがこれにあたる。
第6世代
直接的に第1世代の遺伝子を用いずにAXS | アクセス能力を開花させようとした最初の世代。これ以降はアルス・ラン・スカーレットが開発主任を担当している。アネリー哲和などがおり、生物的欠陥は特に認められないが、特に秀でたAXS | アクセス能力も確認されていない。
第7世代
アコースティック・フロントラインベース開発において、通常のネイティヴでは拒絶反応が厳しく研究が進まなかったため、拒絶反応が起きにくい体質への改善を前提に開発された世代。その最たる特徴は、誕生時点でアコースティック・フロントラインベースに人格データが入った状態になっており、あらかた調整が済んでからマスターが造られている、ということである。つまりネイティヴでありながら銑鉄網出身ではないという点において、ネイティヴの定義を覆しかねない異質な存在となっている。ルイーゼアリーセイリーネなどがこれにあたる。

ネイティヴ・ローアイゼン(native Roheisen)

ネイティヴのうち、フロントラインベースを所持するもののことを指してこう呼ぶことがある。これは物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトではネイティヴ・アメリカンやネイティヴ・ジャパニーズなどと誤解されることがあるので、そのような場合に使用された言い回しが始まりとされる。

ネイティヴ・ローアイゼンは物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルト銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツを往来することが可能なことから、ネイティヴ達にとって重要かつ憧れの存在である。

フロントラインベース外貨にして2万ユーロ以上という価格のため彼らにとっては非常に入手が難しく、ネイティヴ・ローアイゼンと呼べる者は2710年4月時点で全体の0.01%にも満たない。しかしそれでも数万人のネイティヴ達が物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトに進出しているのは、全く驚く限りである。

その実、フロントラインベース製造の受注を行うダッツ社の履歴を見てみると、半分以上はフォーリナからの贈り物という形で賄われている。

オリジ・ネイティヴ(origi-native)

ネイティヴ同士の交配によって自然発生したネイティヴのこと。ネイティヴ同士でなくフォーリナインターベースを介して生まれた者もまた田宮の法則ネイティヴになるため、オリジ・ネイティヴに含まれる。

アルタ・ネイティヴ(alter-native)

NGO団体ハート・ウォーマーの幹部連が用いる符丁。ネイティヴの総意を代表する者、最重要抹殺ターゲットを指してこう呼ぶ。

当初国家元首やネイティヴ・ローアイゼン達のことかと思われていたが、後にネイティヴほぼ全ての母体となっている第1世代ネイティヴ4人のことであることが判明する。

仮想人間 | ヴァーチャロイド(virtuaroid)

現在は使用されていない呼称。電脳補完計画 | ツイン・シー・プロジェクトの初期段階、ディー・エルデに存在する「人間としての身体を持ち、あらゆる行動オプションを選択可能な擬似人格」のことを単なる擬似人格と区別してこう呼称した。しかし人格認定に際してネイティヴという呼称に改められた。

ブラウニー(brownie)

インターベースネイティヴの人格データを入れたもの。現在3体のみ存在が確認されており、アレクセイ・ファフニールに付き添うリダジェムベニーの3人の小人がこれに該当する。

フォーリナ(foreigner)

ネットワーク外部からアクセスする人格のこと。いわゆる普通の人間。銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツではインターベースという代理体を介してコミュニケーションをとる。

ネイティヴにとっての創造主と同じ種族ということで、やや神聖視される向きもある。

オブザーバ(observer)

銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツを直接利用しない人間のこと。銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツ開設から1年で利用者は世界人口の1/5に達しているが、裏返すとまだオブザーバがフォーリナの4倍いる計算になる。

ファントム(phantom)

元々フォーリナが使用していたインターベースマスターの意思と無関係に自律行動をしている状態のもの。ファントム化現象により発生するものであるためマスターとの接続は絶たれており、大抵の場合マスターは昏睡もしくは死亡状態にある。ファントムの人格はフォーリナ本人の思考プロセスをそのまま継続しているためほぼ本人であると言えるが、インターベースが本人のマスターと全く同じものでない場合、身体特性の差によって徐々に変質する場合がある。フォーリナ本人が意識不明もしくは死亡している状態でも気付かれないことが多いため、ファントム(幽霊)と呼ばれる。

ファントムが行動基盤とするインターベースも要素的にはネイティヴと同じものであるため、出自を別にすれば同等の存在と言える。

身体を構成する遺伝子が元のインターベースから変わっていないためアルトシュタット総合銀行の口座と財布はそのまま使用することができるが、たとえ人格的にフォーリナ本人と同じものであっても物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトの法において本人と認められた例は無い。

ファントム・ブラッド(phantomblood)

ファントムの一種で、肉体を喪失したファントムに専用のフロントラインベースを与え、物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトに回帰させたもの。一種の転生とも捉えられるが、元々のマスターは昏睡もしくは死亡状態で存在するため、同一人物とは認められない。そのため、ネイティヴ・ローアイゼンよりも権利関係が難しいのだが、親族が認めれば相続権を与えても良いのではないかという意見も出ている。

ファントム・ブラッドには人間の寿命からの開放という側面とは別に、元来の外見や性別からの開放、距離的制約からの解放(複数のフロントラインベースを持ち、ネットワーク上を移動する場合)という側面も見られ、ある種人類の夜明け的存在とも目されている。その一方で、ネイティヴ・ローアイゼンブラウニーと比べると、実は元が何であったか程度の違いしかない。

ファントムは一般のネイティヴに比べて素体基盤が不安定でアコースティック・フロントラインベースへの拒絶反応が起こりやすく、ファントム用のアコースティック・フロントラインベースは開発がかなり難航したが、2710年9月1日、遂に竜馬・ウォーレンベルクが回帰成功例の第一号となる。続いてエルザ・ファフニールが性別変更例の第一号となる。

これを受けて、医療方面では、義肢化手術の最終手段として、全身が動かない場合はいっそフロントラインベースに入れてファントム・ブラッドにしてしまうという方法論が模索されている。

パペット(puppet)

ブレイン・シミュレートを行っていない論理演算方式のAIのこと。人格を持っておらず、命令や条件に則った会話と行動のみが可能なので、厳密な意味では人種のひとつとは言いがたい。また、形状的にも必ずしも人型とは限らず、 | アイゼン銑鉄 | ローアイゼンの形式を取るパペットも多く存在する。

職種や肩書きによる分類

騎手 | ライター(Reiter)

騎手と書いてライターと読む。主に騎兵型の | アイゼン、もしくは銑鉄 | ローアイゼンのパイロットのこと。それぞれ鉄騎手 | アイゼン・ライター銑鉄騎手 | ローアイゼン・ライターなどと呼ぶこともある。

新規参入のフォーリナは、金銭で購入する他、国家に傭兵登録することによって自らの | アイゼンを入手し、騎手になることができる。

騎手登用の仕組みは組織によって多少異なるが、登用試験、昇級試験、鉄級 | アイゼン・リーガ実績、実戦における戦績、AXS | アクセス能力検定などにより待遇が変動する。

砲手 | アルティレリスト(Artillerist)

砲手と書いてアルティレリストと読む。複座式の | アイゼン銑鉄 | ローアイゼンの射撃担当パイロットのこと。騎手 | ライターと砲手に分業することによって、より無駄の無い回避と砲撃が可能になるため、特に鉄級 | アイゼン・リーガ参加機体には専属砲手がいるものが多い。

奏手 | シュピーラー(Spieler)

奏手と書いてシュピーラーと読む。複座式の | アイゼン銑鉄 | ローアイゼンの演奏担当パイロットのこと。特殊な位置づけであるため、2710年4月現在でも"旋律のアリーセ"ことアリーセ・ナハティア・アルトシュタット、"ハーメルンの笛吹き"ことセイル・ダグラス・フェルナンデスの二人以外には著名な奏手 | シュピーラーは存在しない。

奏手 | シュピーラーは戦闘行動ではなくライヴパフォーマンスを行うために必要な人員、というのが一般的な認識であるが、実際には傀儡操作や戦術演奏という特殊な運用方法がある。

人格の活動基盤に関する呼称

分類表

詳細レベル1

大分類 呼称
本体 マスター
現地活動基盤 ベース

詳細

マスター(Master)

フォーリナネイティヴの根本的活動基盤。生まれついての身体のこと。単に本体とも言う。

現地活動基盤であるベースと対になる概念で、マスター-コピー、マスター-スレイヴ両方の意味を持つ。

ベース(B.A.S.S. = Basis at Another Situs and Situations)

Basis at Another Situs and Situationsの略で、「異界及び異状における基盤」の意。B.A.S.S.とも書く。

つまりフォーリナ銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツで活動する際に使用する身体と、ネイティヴ物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトで活動する際の身体の総称。区別する場合、前者をインターベース、後者をフロントラインベースと呼ぶ。

インターベース(Inter-B.A.S.S.)

フォーリナファントム銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツで使用する代理体、いわゆるアバター。"interface"(界面)と"B.A.S.S."(異界活動基盤)を掛け合わせた造語。

マスターと精神接続を確立し、これを維持することで四肢の操作を行う。基本的にはマスター側で思考を行い、インターベース側では運動制御のみを行うようになっているが、アコースティック方式のものではAXS | アクセス能力も使用可能なので、単に運動中枢だけが活性化しているわけではなく、インターベース側で代理思考を行うことも理論上は可能。ただしこれが過剰になるとファントム化現象が誘発されてしまう。

制御中枢が生体方式のものをアコースティック・インターベース、電脳方式のものをエレクトリック・インターベースと呼ぶ。また、それぞれ構造の違いによりアルコトレモロピチカートなどに分類される。

そもそもはディー・エルデにおける仮想人間 | ヴァーチャロイドの動作速度があまりに遅かったため、苦肉の代案として思考シミュレートプロセスを省いて研究員が操作できるようにしたものがインターベースの始まりである。その後ディー・エルデの処理速度が水準以上になると仮想人間 | ヴァーチャロイドとのコンタクトに使用されるようになり、インターフェイスの改善が進んで現在に至る。

アコースティック・インターベース(Acoustic Inter-B.A.S.S.)

インターベースの一種で、制御中枢が主に有機成分で構成されるもののこと。

基本的に生物であるため、人間そのものとして違和感なく活動できることとAXS | アクセス能力が使用できることが長所となる。逆に、身体能力を維持するために長期オフライン時にメンテナンスが必要になるため、そこは少々面倒である。また、エレクトリック方式に比べると耐久性の面で劣り、怪我をすればすぐには治らない。

更に身体構造で分類する場合、

  • アルコ…ノーマルの人間
  • トレモロ…大掛かりな整形、機械化を施したもの
  • ピチカート…遺伝子レベルで手を加え、生物として別の種になったもの

となる。

エレクトリック・インターベース(Electric Inter-B.A.S.S.)

インターベースの一種で、制御中枢が光電子部品で構成されるもののこと。

機械部品がベースになるため、かなり頑丈かつパワフルなつくりに出来ることと、インパクト・セーフティαを使用することでメンテナンスフリーに出来ること、そしてどんな形状にでもデザインすることができるのが長所。その一方、イデオン・フィールドの操作が出来ないのでAXS | アクセスを使用できないのが短所といえば短所である。また、軟性皮膚で覆って完全に人型にした場合でも、見る人によってはわずかな違和感が気になるようである。

更に身体構造で分類する場合、

となる。

フロントラインベース(Frontline-B.A.S.S.)

ネイティヴ・ローアイゼンファントム・ブラッド物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトで使用するアンドロイド素体。"frontline base"(前線基地)と"B.A.S.S."(異界活動基盤)を掛け合わせた造語。

マスターと一時的に精神接続を確立し、全人格・記憶情報を注入して起動することで、接続を維持せずにそのまま独立運用する。

制御中枢が生体方式のものをアコースティック・フロントラインベース、電脳方式のものをエレクトリック・フロントラインベースと呼ぶ。また、それぞれ構造の違いによりアルコトレモロピチカートなどに分類される。

 フロントラインベースはインターベースと違って物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトの工場で一つ一つ製造されるため、販売価格が設定されている。一般的なフロントラインベースは外貨を基準に凡そ2万ユーロ以上の価格に設定されており、フォーリナにとっては何とか買えなくはない価格であるが、相対的通貨価値が低いアイゼンマルクが基本収入であるネイティヴにとっては家を一軒買う以上の覚悟が必要となる。そのため2710年4月時点での普及率はネイティヴ全体の0.01%未満となっている。しかしそれでも既に1万を超える数のフロントラインベースが製造販売されており、アイゼンマルクの相対的通貨価値が向上しつつある昨今では、徐々に一般のネイティヴの手の届く価格帯に入りつつある。

つまりフロントラインベースは物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトにおける生産費用に基づいて販売価格が決まるため、一般の生活水準にあるネイティヴがこれを購入できるようにするためにはアイゼンマルクの相対的貨幣価値を高めて外貨と同じ水準まで引き上げるのが実に効果的手段となる。

購入の際には銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツを管理しているダッツ社がフロントラインベースの受注と使用者本人に対する意思確認、遺伝子確認を行い、本田技研のフロントラインベース工房で製造され、納品される。この管理体制によって、フロントラインベースには所有するネイティヴに対応する遺伝子認証核が必ず埋め込まれるため、勝手に他人に使用されることはない。

尚、フロントラインベースを所有するネイティヴファントムの権利については、国際会議で議論が進められている最中。

アコースティック・フロントラインベース(Acoustic Frontline-B.A.S.S.)

フロントラインベースの一種で、制御中枢が主に有機成分で構成されるもののこと。

補助電脳と物理接続端子、遺伝子認証核の存在を除いて通常の人間との差異が無い構造にできるため、人間になりたがるネイティヴには圧倒的な人気を誇る。また、微弱ではあるがマスターと同じAXS | アクセス能力を使用することができるのが長所。その一方で、生産時点で慎重に特性を調整しないと拒絶反応が起きるという重大な短所があり、エレクトリック方式と比較するとあまり頑丈ではない。フロントラインベースではその価格も評価基準になるわけだが、このアコースティック形式は製造に非常に手間がかかるため、エレクトリック方式と比べてかなり割高である。

アコースティック・フロントラインベースはファントム物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトに回帰するためにも使用される。これはマスターから剥離してしまった人格を元に戻すための手段を散々模索した結果、不可能という結論が出たための代理手段である。

アコースティック・フロントラインベースは人間同様に一個の生命体であるため、その能力は活動履歴により変動する。しかしその履歴は銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツにおけるものと全く異なるため、銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツ物理界 | ケルパーリヒェ・ヴェルトの二つを行き来して生活する場合には徐々にその差が広がってくるという問題がある。これをどうしても解決しなければならない場合、アコースティック・フロントラインベースをマスターに合わせるのはほぼ不可能であるため、大抵はマスターのデータをアコースティック・フロントラインベースに合わせて書き換えるという手段になる。

身体構造で分類する場合、

  • アルコ…ノーマルの人間
  • トレモロ…大掛かりな整形、機械化を施したもの
  • ピチカート…遺伝子レベルで手を加え、生物として別の種になったもの

となる。

エレクトリック・フロントラインベース(Electric Frontline-B.A.S.S.)

フロントラインベースの一種で、制御中枢が光電子部品で構成されるもののこと。

電脳内部でネイティヴの脳内から身体全体までに及ぶ物理シミュレートを行って必要な動きを伝達信号にコンバートし、周囲から得られる情報を逆コンバートして感覚神経にフィードバックすることで動作する。このためネイティヴ銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツにいる時と全く同じ感覚で動くことが出来、身体の構成部品が異なることによる違和感や拒絶反応についてはコンバート時に随時ソフトウェア処理で相殺するため理論上発生しない(※例えば一般的なエレクトリック・ベースは呼吸を必要としないが、ソフトウェア補正をかけることで呼吸をしているように感じられる)。エレクトリック・ベースには生体の脳が存在しないため、AXS | アクセス能力は使用できない。

エレクトリック・フロントラインベースはアコースティック・フロントラインベースに比べると安価で、最低2万ユーロ程度から販売されているため、一般的収入を得ているフォーリナならば1年から3年ほどのローンを組めば購入できる。しかも標準で三極炉インパクト・セーフティαを搭載しており、流石にTR3カブほどではないものの、かなりの頑丈さを誇る。

更により大きな利点として、基本的に生物ではないために生物構造の基本を無視して通常の人間ではあり得ない造形にすることが可能である、というところが挙げられる。つまり、立体として破綻しない限りは、アニメキャラのような素体にしたり、更には獣耳や尻尾を追加したりしても全く問題はない。この特性は一般に認知された最初のネイティヴであるアリーセ・ナハティア・アルトシュタットのエレクトリック・フロントラインベースによって証明済みであり、これが銑鉄網 | ローアイゼン・ネッツにそういった嗜好のアキバ系フォーリナを大量に呼び込む一因となった。

エレクトリック・フロントラインベースを発注するのは7割以上がそういう趣味のフォーリナであり、フォーリナ自身がそのエレクトリック・フロントラインベースを使用できるわけではないから、つまりその素体を使ってくれるネイティヴのパートナーがいなくては話にならない。それを考えると先行きは辛そうに思えるが、ネイティヴにも案外変身願望のある人種というのはいるもので、最終的な容姿はフォーリナが自分好みにカスタマイズしたエレクトリック・フロントラインベースそのものになるため、相手の顔を選ばなくて良い分だけ却って探しやすいようである。更に言うならばアコースティック・フロントラインベースのような拒絶反応の問題がないため、構造上はネイティヴ自身のマスターとエレクトリック・フロントラインベースの性別が異なっても全く問題はなく、稀にそのような変則カップリングが見受けられる。

更に身体構造で分類する場合、

となる。

用語

アコースティック(Acoustic)

ベースの制御中枢による分類の一種。

生体脳によって制御を行う方式のこと。

エレクトリック(Electric)

ベースの制御中枢による分類の一種。

電脳によって制御を行う方式のこと。

アルコ(Arco)

ベースの身体構造による分類の一種。

いわゆるノーマルの人間型であるということ。

トレモロ(Tremolo)

ベースの身体構造による分類の一種。

アコースティック方式でのみ用いられる用語で、大掛かりな整形、機械化を施したもののこと。

ピチカート(Pizzicato)

ベースの身体構造による分類の一種。

アコースティック方式の場合、遺伝子レベルで人間以外の生物であるということ。

エレクトリック方式の場合、非人間型であるということ。